2016年8月27日土曜日

N2+CShaderで金属を表現する方法


N2+CShaderで、はじめて金属表現ができたときはとてもうれしかったです。以前作成したMMD動画では、 かにふら式高雄で艤装(ぎそう)をうまく金属表現できました。N2+CShaderで金属を表現する場合のポイントは思っていた以上に簡単なので、わかる範囲で解説します。ポイントは以下の2つだけです。


  • リムライト
  • 金属光沢

比較

最初の画像は、いい感じの例で、他の3つは極端な例です。

リムライト:0.35 +金属光沢:0.55
リムライト:0 +金属光沢:0
リムライト:0 +金属光沢:1.0
リムライト:1.0 +金属光沢:0


三番目の画像は、リムライト:0 +金属光沢:1.0にしています。+金属光沢を設定すると、艤装が金属らしくなります。

またエナメル素材や車のボンネットのような表現をさせるために、リムライトを設定します。リムライトを極端にした例が四番目の画像です。二番目の画像と比較すると、リムライトは砲塔だけではなく、いろんな輪郭部分が強く白くなっているのがわかると思います。

このように、リムライトと+金属光沢をある程度調整すれば、N2+CShaderでは金属表現が可能になります。



その他のスクリーンショット






N2+CShaderでストッキングに光沢をつける設定

少し遠目から見た場合

最初はパラメータが多すぎてわからない。

N2+CShaderを導入したときに、ストッキングの光沢や艤装のメタリックな質感を出す方法がわかりませんでした。最終的には手探りでわかりましたが、なんかしら基準があったほうが初心者には分かりやすいので、かにふら式高雄のストッキングの光沢について、ここで説明します。

MMD初期設定

MMDの初期状態で、かにふら式高雄を表示したのが以下になります。


N2+CShaderを使うと


初期設定でかなり綺麗なのでこれだけでも問題ありませんが、N2+CShaderを使うと以下のようによりリアルになり綺麗になります。N2+CShaderは部分ごとに光の調整ができるので、ストッキング部分は個別に陰影処理をして、その素材に法線マップ(ざらざらした感じ)を設定しています。

N2+CShaderを使ってみた


ストッキングの設定


このストッキングの設定は、以下のようにしました。

Subsurface: 0.2
強制発光:0.1
正面ライト:0.05
バックライト:0.1

セルフ影薄く:0.7
特殊:闇光:0.06

リムライト:0.1
NMの凹凸:0.34
NMを細かく:0.35

反射率:0.07
反射率ブースト:0.17
反射をマットに:0.75
影内反射:0.08
グロス光沢A:0.07
グロス光沢B:0.13

根拠があるわけではなく、結構適当です。ポイントとしては、以下のような部分です。

  • リムライトで太ももの青白い表現を作る。
  • NM(NormalMap=法線マップ)の設定で若干ストッキングをざらざらにする。
  • 「反射をマットに」とグロス光沢で調整する。
  • 黒すぎる場合は、セルフ影薄くで対応するのが楽。

Subsurface、強制発光、正面ライト、バックライト、特殊:闇光は最初値をゼロにしてしまっても問題ないかもしれません。私の場合手探りでいろんな値を調整して結果的に上記になりました。

また私は全体のコントローラーで、以下の設定をしているので、全体のコントローラーを使ってない場合は上記設定だけでは暗いので、各項目に以下を足してあげると明るくなります。
Subsurface:0.4
強制発光:0.01
正面ライト:0.3
バックライト:0.3



2016年8月20日土曜日

Youtubeのコメントでいろいろ教えてもらったことのメモ

自分用の備忘録です。

ikLensGhost

「順番を下の方にしてフレアを遮ってるSkyDomeやstageをRenderingTargetから外すだけ」
ikLensGhostを試してうまく動かない時があって断念したのですが、この順序を設定してなかったから変になってしまったと思われます。

ikPolishShader
今度使ってみよう。


ikVXGI
「Autoluminousを使ったステージや明るい色のステージではpointlightなどの光源を配置しなくてもモデルが照らされるので、質感を出しやすいのが特徴」
グローバル・イルミネーションのシェーダー。まだアルファ、ベータ版。

PBR(Physically Based Rendering)
http://tech.cygames.co.jp/archives/2129/

Subsurface Scattering(SSS)
手を太陽にかざすと赤くなる。手などは、金属と違って完全に反射しているわけではない。

N2+C Shaderで、亀裂が入る場合は、針金P様のMMLAで対応できる。

N2+C Shaderを最近使っていますが、鹿島の疑心暗鬼の以下動画を作成したときにスカートに亀裂が入るようになってしまいました。


対応方法としては、MMDのメニュー[表示]->[アンチエイリアス]でMMD自身のアンチエイリアスを外します。そのあとに、針金P様のブログから、MMLAをダウンロードし使います。

http://harigane.at.webry.info/201209/article_1.html

このページで、MLAAのダウンロード先を表示する際は、一度「Page: 1 2」となっている部分の2をクリックする必要があります。



MLAAはとくに設定が必要なく、アクセサリと同じでMMDに取り込めばそのままアンチエイリアスが有効になります。