2016年7月2日土曜日

初心者用、N2+CShaderの使い方補足資料


N2+CShaderをはじめて設定したときに苦労したので、ニコニコ動画のぐるみぃさんの「【MME配布】 MMD用シェーダー N2+CShaderの使い方 【MMD講座】」の補足資料と自分の備忘録です。動画のタイムスタンプ目次も作成したので、動画再生でスライダーを使うときに役立ててください。また思ったより読んでくれている方が多いので、いろいろ加筆・修正しています。


改めてN2+CShaderとは


画像見てもらったほうが良いです。この鹿島はMMDで画像キャプチャーしたもので画像編集で加工していません。この質感で踊っています。水着の質感や陰影などが素晴らしくなります。


簡単な特徴


  • nilさんのNCHLShaderがベース
  • MMDの表情操作のスライダーで陰影調整が可能(これがすごい)
  • 顔、髪、上着などパーツごとに陰影調整できる。
  • PMXEditorでモデルの設定が必要
  • 初期設定が大変
N2+CShaderを使うと、モデルが美しくなり、MMDの表情操作のスライダーで、細かい陰影設定ができます。スライダーの場合ちょっとした違和感をすぐ修正できて非常に便利です。ただし、そこまで設定するに、ぐるみぃさんの使い方動画が30分もあるように少し大変です。


ダウンロード


以下が配布サイトのトップページになります。

動画の目次


【MME配布】 MMD用シェーダー N2+CShaderの使い方 【MMD講座】のタイムスタンプです。動画を見返すときに役立ててください。

0:00-4:14 N2+CShaderの概要説明
05:12       PMXEditorでスフィアの解除
07:41       xファイルをPMXEditorで読み込む方法
08:23       ノーマルマップの導入方法
11:02       モデルのエッジ解除
12:20        両面描画
15:10        6個のシェーダーの説明
15:25        ExcellentShadow.xの設定
16:02        HgSAO.xの設定
16:40        AmbientController.xとBackLightController.xの設定
17:04        SoftLightA.xとSoftLightB.xの設定
17:21        MMDの描画オプションの設定
18:43        モデルにシェーダーを適用して、コントローラーで陰影操作
21:40        コントローラーの使い方
22:37        リムライト
23:39        正面ライト、バックライト
23:45        Subsurface、強制発光
24:00        読み込んだモデルが暗いとき
24:17        反射関連      
24:20        基礎反射は、太陽光があたった部分だけが反射
24:30        影内反射
25:10        N2+CShaderの反射陰影、基礎反射と第二光沢
27:00        謝辞・挨拶


作業


作業一覧が以下になります。
  • 1.[PMXモデル修正作業]PMXEditorでモデルのスフィアを無効にする。
  • 2.[PMXモデル修正作業]ノーマルマップの導入
  • A.[MMD作業] シェーダー読み込み
  • B.[MMD作業]MMDの動画オプションの設定
  • [シェーダーとコントローラー割り当て]

大枠として、PMXモデル修正作業とMMD作業がありそれぞれ独立しています。この2つの作業は、一度やってしまえば、それでN2+CShader用のモデルになるので、あとは使いまわせます。最後の[シェーダーとコントローラーの割り当て]は通常のMMDのエフェクトの割り当ての事です。とはいえ、コントローラーを使っていない初心者も多いので、コントローラーの意味から説明します。


PMXモデル修正作業


1.PMXEditorでモデルのスフィアを無効にする。


これは必須です。N2+CShaderでは、モデルのスフィアが設定されているところを乗っ取る形で、衣装の質感やでこぼこを実現しています。(ノーマルマップ,normal map, 法線マップと言います。)



  1. エクスプローラでPMXファイルをコピペして別名ファイルを用意して(私の場合は、鳥海改二ver1.04_N2+C.pmx)で保存。
  2. そのファイルを、PMXEditorで開く。
  3. 材質から、Shiftキーですべての材質を選択して、スフィアの画像ファイル(hada.png)を削除。
  4. 材料のスフィアの入力欄が空になったか確認
  5. 保存



1.で元のファイルを残しておいたので、失敗した場合は、また同じ作業を繰り返せ良いです。

2.ノーマルマップの導入



  1. モデルのフォルダーに、使いたいノーマルマップのpngファイルをコピーする。
  2. 適用したい材質のスフィア入力欄にファイル名をコピペする。
  3. ノーマルマップを設定したら右のリストは「+ 加算スフィア」にする。(無効意外にする)



今回は、単純に「NM生地01.png」を服の素材に割り当てましたが、レザーやざらざら感や木目調などがあるので材質によって細かく設定していくとよいです。モデルやステージに対してこの作業が必要ですが、一度作ってしまえば、あとはN2+CShader用モデルとして使えます。

N2+CShaderは最初だけちょっと作業量が多くなります。ある程度、使うモデルが決まっている場合は、一気にN2+CShader用PMXを量産してしまうのもよいかもしれません。

MMD作業


モデルの修正が終わったので、次はMMDの作業を行います。6個のxファイルを読み込んで初期設定をして、プロジェクト(PMMファイル)をテンプレートとして保存します。MMDを起動するたびに、この6個のxファイルを読み込んで設定しなおすのは凄く面倒ですので、テンプレート化しておきましょう!



A.シェーダー読み込み


最初に同梱されている6個のシェーダー(xファイル)を読み込んで、基本数値を設定します。


ExcellentShadow.x

N2+CShader\ExcellentShadow2(N2+C用・ノーマル版)\ExcellentShadow.xをMMDにドラッグアンドドロップ
アクセサリ操作で、Tr:0.6に設定し、登録ボタンのクリックで確定。登録ボタンよくクリックを忘れるので注意です!


HgSAO.x

N2+CShader\HgSAO_v002(N2+C用・ノーマル版)\HgSAO.xをMMDにドラッグアンドドロップ
アクセサリ操作で、X=25,Y=0.5,Z=0.01, Rx:1, Ry:0, Rz:0.5, Si:1, Tr:1.00で、登録ボタンのクリック


AmbientController.xとBackLightController.x

N2+CShader\AmbientController.xをドラッグアンドドロップ
X:90,Y:90,Z:100,Rx:100,Ry:80,Rz:60,Si:2,Tr:1で登録ボタンのクリック

N2+CShader\BackLightController.xをドラッグアンドドロップ
X:85,Y:80,Z:100,Si:1,Tr:1で登録ボタンのクリック
XYZはライトの色で、Si値を大きくすると明るくなるので、全体的な光の調整がこの2つでできます。


SoftLightA.xとSoftLightB.x

N2+CShader\SoftLightA.xをドラッグアンドドロップ
Si:3で登録ボタンのクリック

N2+CShader\SoftLightB.xをドラッグアンドドロップ
Si:2で登録ボタンのクリック

これで、6個のxファイルの読み込みと設定は完了です。



B.MMDの描画オプションの設定


1.照明操作で、赤、緑、青を200以上にする

2.メニューから
[表示]->[モデル編集時カメラ・照明追随]をON
[表示]->[地面影表示]をOFF
[表示]->[アンチエイリアス]をOFF


MMD起動のたびに、アンチエイリアスはONになるようです。起動時に確認してそのたびに設定する必要がありそうです。

「A.シェーダーの読み込み」「B.MMDの描画オプションの設定」が終わったので、「01_TEMPLATE_N2+C_base.pmm」など適当な名前で保存しましょう。基本設定は面倒ですが次回からはこのPMMファイルを読み込めば、MMDの基本設定をせずに済みます。

適当な名前で保存した後に、よく使うエフェクトやステージも読み込んでおいて、02_TEMPLATE__XX 03_TEMPLATE_XXなどテンプレートをいくつか用意しておくと作業が楽になります。(*私は横着してこのようなことをやらなかったため、30分の動画をもう一度見返す羽目になっています。)


※(補足)アンチエイリアスと亀裂について


実際にいくつかMMD動画を作成してYoutubeでアップロードしましたが、例えばえと式愛宕モデルを使っている場合は、MMDのアンチエイリアスが有効でも問題がありませんでした。ただ、私の場合はつみ式鹿島モデルが、MMDのアンチエイリアスでは、服に亀裂が入ってしまい、ダメでした。そういう人は以下から対応できます。

N2+C Shaderで、亀裂が入る場合は、針金P様のMMLAで対応できる。



[シェーダーとコントローラー割り当て]

MMDで踊らせるときにエフェクト割り当てやアクセサリーを使いますが、以下の作業は全く同じです。

モデルにシェーダーを適用して、コントローラーで陰影操作

これから、モデルにシェーダーを適用して、コントローラーで操作しますが、初めて動画を見たときによく分からなかったので整理のためいくつか記述しておきます。

コントローラーとは

陰影操作するスライダーの事です。

コントローラーとシェーダー(エフェクトファイル)の場所

N2+CShader\●コントローラーとシェーダー


fxファイルとは

エフェクトファイル。この中身はプログラムが書かれたファイルで、私たちMMDユーザーは、このファイルを、服や靴に割り当てます。

セットとは

「●コントローラーとシェーダー」というフォルダー中に「Aセット」「Bセット」…「ステージ」「特殊-透過材質用(追加機能あり)」というフォルダーがあります。



「特殊-透過材質用(追加機能あり)」は初心者なので無視して良いです。それで「Aセット」「Bセット」…というのは、エクスプローラーでフォルダーをコピーしたのに近いです。

Girlsという曲を、TDA式ミクさんと、艦これ鳥海の二人で踊らせる場合、それぞれの服やアクセサリに細かいエフェクトを変えたい場合は、別々にエフェクトファイルがあったほうが便利です。そういう場合に、Aセットは、TDA式ミクさんに割り当てて、Bセットは艦これ鳥海に割り当てるという感じに使います。N2+CShaderは、はじめからA-Eの5個とステージのセットを用意しています。

以下が「Aセット」の中身です。ファイル名を見ると、A-01,A-02などが見れるとおもいます。




コントローラーとエフェクトfxファイルの意味と設定方法


コントローラーはMMDにドラッグアンドドロップで有効化

コントローラーというのは、「表情操作」のUIで、ここの項目が「リムライト」や「Subsurface」になりスライダーで調整できるようになります。コントローラーはpmxファイルなので、「●N2+C コントローラー【A-01】.pmx」などをMMDにドラッグアンドドロップして有効化します。MMDが画面拡張できないのでこの「表情操作」部分を
「陰影操作」として使っています。


コントローラーの切り替え方法

MMDにコントローラーを追加すると、モデルやカメラの切り替えと同様に、「モデル操作」から切り替えが可能になります。

上記画像では、「N2+C コントローラー【A-01】.pmx」コントローラーをMMDにドロップした状態で、「モデル操作」のリストに「N2+C【A-01】」と表示されています。

この「N2+C【A-01】」コントローラーがどのエフェクトファイルを操作するかと言うと、N2+C(A-01).fxファイルを操作します。

例えば、N2+C(A-01).fxファイルをモデルの服に割り当てると、服の陰影操作が、この「N2+C コントローラー【A-01】.pmx」コントローラーで出来るようになります。

服、靴下、ネックレス、靴、艤装など、それぞれ金属だったり布だったりで質感が異なります。それぞれ別の素材に対して、陰影操作するために、A-01,A-02,A-03のようにたくさんのエフェクトファイルとコントローラー.pmxが必要になってきます。A-01というのはとりあえずの仮の名前で付けているだけです。実際に以下の例でイメージがつかめると思います。


例:

服              - A-01.fxを割り当て、A-01.pmxコントローラーで、麻のような質感を出す
ネックレス- A-02.fxを割り当て、A-02.pmxコントローラーで、金属の質感を出す
靴 - A-03.fxを割り当てて、A-03.pmxコントローラーで、皮の光沢を出す。

A-01,A-02,A-03という仮名だと、別の素材にも名前変更せずに割り当てられますよね。


fxファイルをモデルに割り当てる方法


MMDでモデルをロードして、右上のMMEメニューから[エフェクト割り当て]でダイアログを開き、モデルを右クリックで選択すると「サブセット展開」が表示されるので選択すると、以下のように材質がリスト上に細かく表示されます。これに一つ一つエフェクトfxファイルを割り当てることで、金属部分を光らせたり、服をレザーにできたりします。




「選択」を無効化して作業しましょう!


ここまでで、コントローラーをMMDに設定して、エフェクトファイルを各素材に割り当て、陰影操作の準備が整いました。

あとは「表情操作」から調整するだけですが、「ボーン操作」で「選択」が押されていない状態で作業する必要があります。「選択」が押されている状態だと、白くなっているため変化がわかりません。

以下は「選択」を押していない状態です。服のデコボコがよく見えます。



以下は「選択」を押している場合です。白っぽくなっているので、陰影を操作してもよく分かりません。そのため、選択をしてない状態にしましょう。



はじめにおすすめのモデル


はじめは、沢山の陰影操作をするのがすごく面倒です。そのためビキニのモデルなどが良いです。ビキニモデルなどは洋服が1つなので、沢山のコントローラーとエフェクトファイルの設定をする必要がなくなります。

N2+CShaderの細かい設定方法は動画の21:40付近から一度確認してみるとよいですが、まずは、「強制発光」「Subsurface」「正面ライト」「バックライト」だけではじめるのが良いと思われます。

まとめ

N2+CShaderの概要と、動画のタイムスタンプと、コントローラーやエフェクトファイルの割り当てを文字に起こして説明しました。あとはひたすら光の調整をしていくだけです。たくさん設定するのは大変なので、まずは水着のモデルと単純なステージから始めるのがよいと思われます。


2016年6月26日日曜日

MMD愛宕Girls動画のサムネイルとキャプチャー画像


 MMD愛宕Girls動画のサムネイル

先日作成したMMD艦これ動画のサムネイルとキャプチャー画像です。GreenerShaderとo_SelfOverlayをベースに作りました。キラキラ水着で愛宕の魅力が十分に引き出せていると感じます。









スポットライトを使ってみる

光源の勉強もかねて、えと式愛宕にそぼろ様のSpotLight_2.0(http://1drv.ms/1hAXcox)を使ってみました。

SpotLight_2.0を顔から胸元付近に適用。


元の画像



スポットライトは指向性があるので、顔付近に当てればよいかと考えたのですが、ダミーボーンを用意して、踊っている最中に正確に顔付近に当てるのは結構面倒なのかもしれないことが分かりました。

私の持っている知識でできる方法

N2+CShaderは、各パーツごとにMMDでコントローラーを持たせて陰影の調整やたしかブルーム(自己発光)が可能なのでシェーダーを変えてみるのがよさそうです。

PMXエディターで、愛宕の材料色を修正してみる













PMXEditorで愛宕の顔の材料色(Material Color?)の環境色、反射色を0.9に修正してみました。参考資料には【  材質の色設定を考える  】を使いました。

環境色を0.1にした場合は凄く逆の効果が表れますが、材料色を変えるだけではあまり効果がありませんでした。


えと式愛宕の顔と体の色が違い過ぎる


MMD動画を作ってみると、ただ視聴していただけの時よりも、いろいろな知識がついて細かな差を認識することができるようになってMMD艦これ動画がさらに面白くなりました。
今の時点では、光源についてよく分かっていないことが多いので、すこしづづ調べていきます。

現状把握のため、顔と胸元の光を再確認

MMDにえと式愛宕を読み込む。


GreenerShader_ES_SUN1を適用するだけですごく綺麗になります。胸元の光が強く、かなり白に近い色になっています。顔は髪の影などもあり鼻は明るい色ですが全体に影がかかった感じになります。

すこしカメラを引いて映してみました。胸元の光が強く、顔が若干暗く感じます。

MMDで踊っている最中でカメラがいろいろ動いているときは違和感がありませんが、たまに顔が浮き出ているような(言葉では説明しづらいです)ギャップが大きい場合があります。

昨日作ったGirlsの動画で違和感を確認してみる。

実際には、ビームマンPさんのdPostPointLight_v1.00を適用していますが、違和感があることには変わりないので、違和感がないシーンとあるシーンを2つ見てみます。以下は、自分で昨日作成したGirls動画(https://www.youtube.com/watch?v=dPLPAyt_2bY)の11秒のシーンです。顔と体が綺麗に映っています。


以下が気になるときのシーンです。動画全体を確認すると顎(あご)を引いたときにこのような状態になります。胸元が白いため余計に顔が黒く感じます。

dPostPointLight_v1.00を適用した理由

単純に知識がないので、ひとまずポイントライトを使ってみました。昨日のGirlsの動画では顔と胸元のバランスがおかしいと感じたので、ひとまずビームマンPさんのdPostPointLight_v1.00を適用してみました。やるだけやってみようという感じですが、結果的にはあまりうまくいきませんでした。ポイントライトなので、懐中電灯のように、指向性がないため胸元もさらに白くなってしまいました。

対応方法

いろいろやり方はありそうですが、スポットライトを用意してそれを顔に当てる方法がありそうです。ですがモデルに追随してスポットライトは移動できるのでしょうか?オブジェクトの階層構造がなさそうなので、モーションのように移動させるとなるとかなり面倒です。もう一つ考えられるのが、えと式愛宕モデル自体をPMXで修正する方法が思いつきます。ですがこれも調整となると、いろいろな知識が必要になってきそうで、今の私には難しそうです。


2016年6月25日土曜日

光源などを調べよう



GreenerShaderだけを何も設定せずに使うと、顔が暗くなってしまいどうしたものか困りました。光源についていろいろ調べる必要がありますが、まずは以下の動画を参考に、HgSpotLight、HgPointLight、ikpolishshaderなどを調べていこう。



今度、ねこみみフレームカチューシャを使ってみよう。

アクセサリーを付けたことないので今度、ねこみみフレームカチューシャや眼鏡を使ってみよう。



アクセサリーのつけ方は「モデル改造tips#1ーPMDエディタでアクセサリを追加する」が参考になりそう。